あまりにも、濃い森
登山道は続いているけれど
そこから外れてはいけないよ
精霊や神々の住む場所へ入ったら
もう帰れなくなってしまうから、、
登山道の境を示すロープは
あちらの世界との境界を知らせているかのようで
人の入れない領域というのが
きっとあるんだろうなと
深いところで受け取った
苔むす森、初めて歩く森
霧の舞う森は、しっとりとそこに在った
森の匂い、、
思いっきり吸い込むと
香りは全身を巡っていく
ふわぁと迷いこまないように
一歩一歩、足裏を感じながら
上がろうとする意識を、下へ
そうすることでやっと開くその先に
友人と2人歩いていった