ひゅうっ
突然強い風が吹き抜けた
カラ松の葉が雪のように舞う
寒さに思わず身を縮めた
その後、何事も無かったかのように
風はぴたりと止んだ
晩秋の上高地
太陽はときおり光を届け
雲は山々に漂ったり
余韻を残しながら離れたり
そのたびに目の前に現れる景色が変わり
私たちは移ろいの美しさに魅入った
流れる川は碧く
足元はオレンジ色の絨毯
梓川の流れに沿いながら
絨毯の上を河童橋へと向かった
まもなく上高地は閉山を迎える
秋の足音と冬の音色が景色の中に広がっていた
上高地について
行ったことが無くても、名前を聞いたことのある人は多いのではないでしょうか
長野県松本市にある山岳景勝地です(標高1,500m)
上高地を流れる梓川は、雨が降っても碧さをたたえて流れています
お天気が良ければ、大正池や河童橋からは
雄大な穂高連峰を眺めることができます
観光地である一方で、奥に続く槍穂高連峰への玄関口でもあり
山から降りてくると、一気に俗世に降り立った心地になります (笑)
遊歩道が整備されており、ハイキングにお勧めです
(熊も共存しているエリアです)