何度歩いてもまた、歩きたくなる山
松本平から見ると
まるでお椀を伏せたような形
稜線に上がると笹とススキ、レンゲツツジの山
間もなく冬を迎える晩秋の鉢伏山へ
足元に降りつもる落ち葉は
ところどころ、すっぽりと靴全体を覆うほどに深い
夏の苔むした森とは違い
薄い橙色に緑が覗く
森を流れるわさび沢は
青緑の石のためなのか?
驚くほどに白く
晩秋の景色の中に浮かび上がっていた
ぱらぱら小雨、霧、そして晴れへ
山頂の鉢伏権現は雲上のお社
いつも麓に住む私たちを見守ってくださっている
森と繋がり、宇宙と繋がり、木々と繋がる
いつも不思議な感覚になる鉢伏の森
ずっと長く入っていた気がしても
その感覚の半分しか歩いていなかったり、、
ここが日本だということを忘れそうになったり
瞳の透き通った友人は
そんな森に、スーッと溶け込み
雲上の山頂にフワリと降り立っていた
鉢伏山について
長野県の岡谷市・塩尻市・松本市の境に位置する山です(標高1,929m)
松本平から見ると、木々に覆われた稜線の上にポンと伏せたお椀のように見えます
今回私たちは歩いて登りましたが、4〜12月半ばは頂上近くまで続く車道が開通します
鉢伏山荘手前の駐車場に車を停めて、山頂までは20分という手軽さ
里山とは思えないほどの素晴らしい展望が待っています!
日本アルプス、富士山も、諏訪湖も見えますよ
6月のレンゲツツジの季節は、里から見ていても山が花の色に色づいて見えるほど
鉢伏山をレンゲツツジが覆います
秋のススキの季節もお勧めです